30代後半から見られるプレ更年期

プレ更年期という言葉をご存知でしょうか。プレ更年期とは、更年期前の30代後半~40代前半にかけて、生理不順・のぼせ・だるさ・ほてり・生理不順等の更年期に似た症状が出ることをいいます。実際、この時期に女性は、さまざまな身体的、感情的な変化を経験することがあります。たとえばその一つに、ホットフラッシュと呼ばれる急激な体温の変化があります。突然、顔や首、胸などがほてり、汗をかくことがあります。これは、ホルモンの変化によるもので、突然ほてり感があったり、汗を急にかいたりするのが特徴です。また、睡眠障害の原因に、プレ更年期が関わっているケースもあります。眠りにくかったり、夜中に目が覚めたりすることで、疲れが蓄積しやすくなり、集中力の低下につながることがあります。
そして心の面でも、イライラを感じやすくなるケースがあります。さらに感情の起伏が激しくなって、気分が落ち込んだり、漠然とした不安を感じたりします。これらの感情の起伏は、女性が生理前にイライラすることが多いように、ホルモンの波の影響を受けていることが考えられます。また、体型の変化も見られます。体重の増加や体型の変化を感じることがあり、これはホルモンバランスの変化によるものとされています。いくつかプレ更年期の症状を挙げましたが、実際は個人差があるものです。これらの症状が原因で、生活に大きな影響を与えてしまっている場合は、早急に医師や専門家に相談することが重要です。専門家の適切なケアやサポートを受けることで、快適に過ごす方法が見つかるはずです。プレ更年期は、普段から生理があり、色々な心身の変化を経験している女性からすると、「生理前の症状かな」とあまり気に留めないこともあるかと思います。ただ、イライラや感情の起伏が激しくなると、正常な判断や行動ができなくなるもの。どうかきつい時は我慢はせず、「なにかがおかしい」と感じたら専門家に頼るようにしましょう。